内容説明
現代科学のスーパースター量子ともつれる光子、複雑がゆえに美しいフラクタル図、超一級の知的パズル無限とメビウスの環、未知の物質を言い当てた元素周期表、生命の核心に迫る二重らせん・DNAの発見…。巨万の富ばかりか、人類の幸せに直結する新発見・新発明は、荘厳な自然界からの甘美な誘惑。その秘密に挑んだ科学者の知的遺産とは―。ダイナミックな知と想像力が掴んだ、奇跡と冒険に満ちた科学革命の大パノラマ。
目次
第3部 数で描かれた絵(有名な五つ―プラトンの立体;神はサッカーをするか―バッキーボール;極上の数―エラトステネスのふるい;斜辺の上の正方形―ピュタゴラスの定理 ほか)
第4部 知は物質を超える(科学の顔―象徴としてのアインシュタイン;虹の解体―ニュートンのプリズム;胎内の引力―地球の磁力の誕生;力場とともにあらんことを―磁場線 ほか)
著者等紹介
バロウ,ジョン・D.[バロウ,ジョンD.][Barrow,John D.]
ケンブリッジ大学教授。天文学者、数理物理学者
桃井緑美子[モモイルミコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くまこ
2
ジャンルは数学、物理、化学。立体のグラフィックやタイルの非周期充填が出てくるところでは、アルケミスト双書シリーズを思い出した。数学は美であり、美とは数学であるみたいな雰囲気。「超立方体」の章では、ダリの『超立方体的人体』が紹介されているのみならず、ハインラインの『歪んだ家』にまで言及していて、もはや雑学の万華鏡といった様相を呈している。とても魅力的な楽しい万華鏡。四色定理も出てきて、容疑者Xにピンときた方にお薦め。2014/11/06
ダージリン
1
コズミック・イメージも良いがこちらも良い。数理科学の概念的なものも取り扱っていて興味深い。アインシュタインの写真が、科学者のイメージをつくったというのは当たっている気がする。お茶の水博士のモデルはアインシュタインと言うし、確かに博士というとああいうお爺さんを連想してしまう。2011/01/10
メロン泥棒
0
『コズミックイメージ』の続編。数学や物理学の図がメインなので、1巻ほど見た目にわかりやすくない。しかし、わかりやすく無いものをわかりやすく図にしようという努力が芸術となっている点が面白い。例えば4次元をどうやって表すかなど。2010/09/08