ドゥルーズと創造の哲学―この世界を抜け出て

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 408,
  • 商品コード 9784791765355
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0010

内容説明

ジジェク、バディウなどにその才能を激賞された俊英が、ドゥルーズ哲学の「存在は創造性に等しい」という命題を徹底的読み解き、ドゥルーズの時代の終焉と、新時代の哲学の到来を告げる。誰もが待ち望んでいた挑戦的にして衝撃的な新しい時代の哲学の誕生。

目次

序説
第1章 創造の諸条件
第2章 現働化した被造物、潜在的創造
第3章 被造物という監禁状態
第4章 創造的減法
第5章 媒介された創造―芸術と文学
第6章 媒介なき創造―哲学
結論

著者等紹介

ホルワード,ピーター[ホルワード,ピーター][Hallward,Peter]
ミドルセックス大学教授。現代フランス哲学(サルトル、フーコー、ドゥルーズ、バディウ、ランシエール。現代の批判理論、政治哲学、ポストコロニアル理論)専攻

松本潤一郎[マツモトジュンイチロウ]
フランス文学・哲学専攻、現代思想研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

34

11
ベルクソンはあらゆる哲学の中心にはとても単純な直観があると述べた。ホルワードによるとドゥルーズの哲学の中心にある直観は「存在は創造性である」というものだ。しかし厳密には、〈創造性〉〈創造行為〉〈被造物〉という三つ組は、ドゥルーズの哲学のいたるところに見出すことのできる〈表現されるもの〉〈表現するもの〉〈表現〉の三つ組に対応していない気がする。『差異と反復』のグノーシス主義を『千のプラトー』の「分子的になること」という倫理的方向性と合わせて解釈したものであり、とはいえ政治的批判としてはおそらく正しい。2021/12/31

はすのこ

4
ドゥルーズは、領土と運動でしょうーははは、楽勝ー♪...と油断している方は、本書を読む際は、覚悟した方がいいでしょう。この本は、僕が読んできた本の中でも、Top10に入る難解さです。2017/03/06

こんな本を読んだよ

0
ジジェク、ハディウの仲間。ドゥルーズは死んだ、終わったと言いたいのだろう。そうは思わないがね。2012/01/19

 

0
再読。ドゥルーズ に「政治」なんか読み込むな馬鹿、ただのオカルトだぞと身も蓋もない結論。ジジェク 、バディウのお仲間である著者は、まあそういう批判はするよなあとは思う。ただ、68年以降のニューエイジ文脈からの参照や、ニック・ランドのような「加速主義」をみてみるとそういうのも当たらずとも遠からずだったのかなとも思う。2023/12/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/336884
  • ご注意事項