新しい貧困―労働、消費主義、ニュープア

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  • サイズ B6判/ページ数 248,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791764242
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0030

出版社内容情報

今日のグローバリゼーションと消費社会の新たな貧困と、それがもたらした社会的帰結の諸相。現在の貧困問題にどう取り組むか。

内容説明

働くことよりも消費することに価値と意味が与えられる時代。消費すらできない人たちは、社会的な役割をもちえない自由競争の敗北者として、福祉からもコミュニティからもそして「人間の尊厳」からも排除される…いまもっとも注目をあつめる社会学の権威が、現代によって作り出された「ニュープア」の実像と、それを生みだした現代社会の実態にせまる。

目次

1 (労働の意味―労働倫理の形成;労働倫理から消費の美学へ)
2 (福祉国家の盛衰;労働倫理とニュープア;グローバル化された世界の労働と余剰)
3 (ニュープアの将来)

著者等紹介

バウマン,ジグムント[バウマン,ジグムント][Bauman,Zygmunt]
1925年ポーランド生まれ、イギリス在住。イギリスのリーズ大学とワルシャワ大学の名誉教授

伊藤茂[イトウシゲル]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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d0g_ville

7
バウマンの著作はこれまでも数冊読んでいるが、相変わらず「リキッド・モダニティ」のお題目を唱えるばかりで少し辟易とする。彼に限った話ではないけれど、社会学者や哲学者は近代資本主義から後期資本主義への以降に伴ってあたかも世界が一変したかのように、ポストモダンの諸潮流がもたらした影響を誇張しすぎるきらいがある。例えば、先進諸国の製造業分野では、ここ数十年で大幅なダウンサイジングが進められていることから、経済成長は、益々人員削減を亢進させ、失業率を改善させないというにわかには信じがたい論理の飛躍。2014/02/12

抹茶ケーキ

1
リキッドモダン論の労働問題への応用。モダンではすべての(少なくとも失業者を労働者で支えることが出来る程度には)人々に労働が割り当てられていたが、社会・技術の発展に伴い全雇用は不必要かつ不可能になった。つまり社会は恒常的に失業者を抱え込むようになった。そしてこの失業者は「人間廃棄物」として現代の消費社会に新たな問題をつきつけている。みたいな話。問題がいくつか混線しているようで、いまいち流れがつかみにくい。2017/09/27

transzendental

1
モダンとポストモダンにおける労働が対比されているのだが、どちらかというとモダンの分析に共感できた。

ユウタ

1
原著は95年に出版されたそうですけど、内容はちっとも古くないです。今の日本の状況にぴったりな感じ。著者が最後に示唆するような方向に世界が(そして日本も)変わっていきそうもないので、現代「消費社会」の一人間廃棄物としては憂鬱になります。野垂れ死ぬか、ガス室か…。2008/12/21

鈴華

0
図書館本。大学レポートのため2012/12/03

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