出版社内容情報
バリ島の音楽芸能に魅せられた作曲家兼音楽学者コリン・マクフィーの軌跡と、20世紀における東洋と西洋の交錯を重ね描く。
内容説明
20世紀両大戦間の時代、ガムラン音楽に魅せられ、バリ島に移り住んだ音楽家C・マクフィー。晩年まで、西と東、二つの文化の間を揺れ動きつづけた彼は、何を求め、何を失い、何を得たのか?“音楽の越境”を体現した先駆者の軌跡を、同時代文化のめくるめく交錯のもとに描ききる、秀逸な芸術文化史。
目次
バリ島にて―マクフィーの旅
パリ万国博覧会の衝撃
銅鑼とガムラン
鍵盤の考古学
一九二〇~三〇年代のピアノ
バリ島‐以前―マクフィーの旅
ジャワの名による変奏
バリ島‐以後―マクフィーの旅
アルトー/カルティエ=ブレッソン/ミショー
「絵本」に託されたもの―マクフィーの旅
複数の放物線
音楽の領土、あるいは音楽における母語―マクフィーの旅
拡散する(非)継承と(無)知
うたに魅惑されること―マクフィーの旅
著者等紹介
小沼純一[コヌマジュンイチ]
1959年生まれ。早稲田大学文学学術院教授。第8回出光音楽賞(学術研究部門)受賞。横断的な眼差しで多分野を捉える「音楽文化論」を標榜・執筆活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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