日本/映像/米国―共感の共同体と帝国的国民主主義

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791763504
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C1010

出版社内容情報

今日のアメリカの思想状況を予見した論文から現在ただいまの日米韓を中心とする東アジアの政治表象の揺れを衝く論文まで。

内容説明

帝国の記憶を隠蔽し「共感の共同体」を捏造する日米の映画からNHK番組改ざん問題までを精緻に分析。「米国の傀儡としての天皇」など、戦後から現在に至る“帝国”とナショナリズムの結託を明るみに出し、歴史的責任をめぐる新しい倫理を構想する。

目次

1 映像、ジェンダー、恋愛の生権力―慰安婦問題に向けて「国体の情」を考察する
2 どうしたら被害者になれるのか―共感の共同体と否認された帝国的国民主義‐『ゆきゆきて、神軍』序説1
3 「認めてもらうこと」の政治と求愛の所作―共感の共同体と否認された帝国的国民主義‐『ゆきゆきて、神軍』序説2
4 内戦の暴力と国民主義―『ペパーミント・キャンディー』を解釈する
5 比較という戦略―共感の共同体と東アジアにおけるアメリカ合州国の存在をめぐる空想の実践系
まとめに代えて―歴史的責任と「慰安の場所」を出ること

著者等紹介

酒井直樹[サカイナオキ]
1946年生まれ。コーネル大学教授(思想史、比較文学)。東京大学卒業後、シカゴ大学大学院、博士号取得。多言語学術誌『トレイシーズ』(岩波書店)初代編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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