内容説明
戦場と化した現代都市の景観に、暴力の記憶と恐怖の淵源を探り当てる―。イメージへの慧眼、博覧強記、強靱な思考で、来たるべき都市論の言説空間を切り拓く“都市表象分析”の到達点。
目次
プロローグ 死者たちの都市へ―敷居の技法
1 戦場としての都市(双子の死―パルチザン戦争の空間;砂漠のなかの砂漠―殺される大官たち;時を建てる―WTC、ザクセンハウゼン、伊勢神宮 ほか)
2 収容所としての都市(アウシュヴィッツからの呼びかけ―悪夢への目覚め;演劇と都市計画―生政治の時代のアンティゴネー;帝国と都市―方法の問題 ほか)
エピローグ 類推的都市のおもかげ―ノスタルジックな形態学
著者等紹介
田中純[タナカジュン]
1960年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科助教授。専攻は表象文化論
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