「分裂病」の消滅―精神病理学を超えて

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791760671
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C1010

内容説明

「精神分裂病」という名前が消えた。病そのものも大きく変質し、精神病理学は解体的再構築を迫られるだろう。豊富な臨床経験と最先端理論に基づき、分裂病による主体と時間の変容を綿密に追跡。「緊張病性エレメント」「戦略的エポケー」という新概念で、従来の分裂病論を大きく前進させ、この病を生んだ“近代”の意味を問い直す。

目次

序章 分裂病の時空の病理
1 分裂病と時間(主体と時間―緊張病性エレメント;未来の創発;外傷と記憶)
2 分裂病と主体(デカルト、戦略的エポケー;ウィトゲンシュタイン、零度の狂気;カフカ、主体の死)
3 精神病理学の脱構築へ(精神病理学/精神分析と構造主義/ポスト構造主義;精神病理学における「言説」の可能性;精神病理学の彼岸にむけて)

著者等紹介

内海健[ウツミタケシ]
1955年生まれ。精神科医。専攻は精神病理学。東京大学医学部卒。現在、帝京大学医学部精神神経科助教授
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