内容説明
フーコー「ヘテロトピア」、ルフェーブル「生きられる空間」からソジャ「第三空間」へ社会理論における「歴史主義」の伝統を覆して地理学・空間論・都市論隆盛の端緒となった「空間論的転回」のバイブル。ポストモダン社会科学の基本書にして、建築、美術の分野でも必携テクストとされる、カルチュラル・スタディーズ、グローバリゼーション論への理論的出発点。
目次
第1章 歴史・地理・モダニティ
第2章 空間化―マルクス主義地理学と批判的社会理論
第3章 社会‐空間弁証法
第4章 都市・地域に関する議論―第一ラウンド
第5章 再主張―空間化された存在論へ向けて
第6章 空間化―ギデンズの解釈の批判的検討
第7章 都市・地域再編の歴史地理
第8章 すべてがロサンゼルスに集まる
第9章 ロサンゼルスを分解して―ポストモダン地理学に向けて
著者等紹介
ソジャ,エドワード・W.[ソジャ,エドワードW.][Soja,Edward W.]
1940年生まれ。ニューヨークで育つ。1967年シラキューズ大学より博士号取得。現在、カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院公共政策・社会調査研究科都市計画学教授。20代の時から、アフリカ近代化に関する政治地理研究によって注目を集めた。しばらくの沈黙の後、1970年代後半からは社会一空間弁証法をはじめ空間論を切り開く。その理論的視座とロサンゼルスを題材とした都市研究は、地理学の枠に止まらず、社会学・経済学・建築学・芸術研究など学際的に議論の的となっている
加藤政洋[カトウマサヒロ]
流通科学大学商学部・専任講師
西部均[ニシベヒトシ]
大阪市立大学大学院文学研究科・院生
水内俊雄[ミズウチトシオ]
大阪市立大学大学院文学研究科・教授
長尾謙吉[ナガオケンキチ]
大阪市立大学大学院経済学研究科・助教授
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