ポストモダン地理学―批判的社会理論における空間の位相

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  • サイズ A5判/ページ数 373,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784791760480
  • NDC分類 290.1
  • Cコード C1030

内容説明

フーコー「ヘテロトピア」、ルフェーブル「生きられる空間」からソジャ「第三空間」へ社会理論における「歴史主義」の伝統を覆して地理学・空間論・都市論隆盛の端緒となった「空間論的転回」のバイブル。ポストモダン社会科学の基本書にして、建築、美術の分野でも必携テクストとされる、カルチュラル・スタディーズ、グローバリゼーション論への理論的出発点。

目次

第1章 歴史・地理・モダニティ
第2章 空間化―マルクス主義地理学と批判的社会理論
第3章 社会‐空間弁証法
第4章 都市・地域に関する議論―第一ラウンド
第5章 再主張―空間化された存在論へ向けて
第6章 空間化―ギデンズの解釈の批判的検討
第7章 都市・地域再編の歴史地理
第8章 すべてがロサンゼルスに集まる
第9章 ロサンゼルスを分解して―ポストモダン地理学に向けて

著者等紹介

ソジャ,エドワード・W.[ソジャ,エドワードW.][Soja,Edward W.]
1940年生まれ。ニューヨークで育つ。1967年シラキューズ大学より博士号取得。現在、カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院公共政策・社会調査研究科都市計画学教授。20代の時から、アフリカ近代化に関する政治地理研究によって注目を集めた。しばらくの沈黙の後、1970年代後半からは社会一空間弁証法をはじめ空間論を切り開く。その理論的視座とロサンゼルスを題材とした都市研究は、地理学の枠に止まらず、社会学・経済学・建築学・芸術研究など学際的に議論の的となっている

加藤政洋[カトウマサヒロ]
流通科学大学商学部・専任講師

西部均[ニシベヒトシ]
大阪市立大学大学院文学研究科・院生

水内俊雄[ミズウチトシオ]
大阪市立大学大学院文学研究科・教授

長尾謙吉[ナガオケンキチ]
大阪市立大学大学院経済学研究科・助教授
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感想・レビュー

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Ecriture

10
「ポストモダン地理学者」フーコー、そして80年代の空間論的展開の祖ルフェーブルの遺産を受け継いだポストモダン空間論。マルクス主義・ベルクソン哲学・その他諸社会科学が陥っていた歴史・時間への偏重を批判し、非弁証法的かつ静的で死んだ空間論からの脱却を主張する。ハーヴェイやギデンズらもすんでのところで空間の重要性を取り損ねていたのだと仲間への批判の手も緩むことはない。空間決定論ではなく空間内存在論への道を切り開いた古典的著作。2013/09/02

SQT

5
死ぬほど難しいほぼ1日中読んで5日かかって理解も曖昧。史的唯物論でもデカルト以降の西洋科学でも歴史(時間)が明らかに空間に対して優位を占めているとされてきたけど、社会との弁証法的関係を空間も持っている(社会構造が空間構造を作るけど空間構造も社会構造を作るよねということ)と強く主張。あとは資本主義社会がどのように空間を規定するか、この辺はハーヴェイとほぼ変わらないという印象、ただロサンゼルスでは郊外化(脱中心化)と共に郊外の再中心化?が起きて都市が多核化したり中心に周辺から移民が来て中心の周辺化したり両義的2017/02/25

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