内容説明
テロ、医療事故、自然災害、原子力、メディア・スクラム、モラル・ハザード…。文明の発展と引換えに、人類は様々なリスクを背負い込んだ。日常を取り巻く危険や不安に、われわれはどのように対処していけばいいのか。各分野の最先端で活躍する第一人者たちと共に現代社会に潜む危機克服の道を探り、来るべき時代の安全の哲学を打ち立てる。
目次
1 安全学の現在―人間復権の安全の哲学を求めて(柳田邦男×村上陽一郎)
2 医療の安全学―「患者中心の医療」としての安全学(坂上正道×村上陽一郎)
3 社会の安全学―震災後の危機管理(林春男×村上陽一郎)
4 環境の安全学―原子力の安全と未来(望月晴文×村上陽一郎)
5 都市の安全学―インフラストラクチャーとライフライン(尾島俊雄×村上陽一郎)
6 思想としての安全学―「安全性」とは何か(市野川容孝×村上陽一郎)
著者等紹介
村上陽一郎[ムラカミヨウイチロウ]
1936年、東京生まれ。専門は科学史・科学哲学。現在、国際基督教大学大学院教授
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