内容説明
一人の無実のユダヤ人をスパイに仕立てあげるために、筆相学、心理学、人類学、人体測定法などの「先端科学」が動員された。社会学、統計学、生理学、考古学、言語学、精神分析、数学、心霊学…も無罪といえるのか。フランスの国論を二分した冤罪事件を、豊富な資料で全く新しい角度から浮かび上がらせ、人間科学の歴史を塗りかえる。
目次
序章 ドレフュス有罪の根拠
第1章 測定された犯罪
第2章 心理学上の有罪
第3章 生体の比喩
第4章 魂に触れたメス
第5章 考古学としての反ユダヤ主義
第6章 資料の意味
終章 科学と非科学のはざまに