内容説明
引きこもり、快楽殺人、劇場犯罪…重大事件の精神鑑定をふまえ、酒鬼薔薇事件、バスジャック、女教師刺殺事件など少年・少女・若者たちの犯罪や性倒錯/性非行の裏に、世紀転換期の心の闇をかいま見る。わが国に「航空精神医学」を導入する画期的論文を併録。
目次
少年はなぜキレる(「引きこもり」の精神病理と犯罪心理;少女と犯罪;「キレる」少年たちと精神保健)
「酒鬼薔薇」事件をめぐって(快楽殺人者の劇場となった社会;少年Aはなぜ罪を犯したか;最近の少年犯罪と社会精神病理;少年法を改正すべき根拠)
性と犯罪(性倒錯;性犯罪・性非行と現代の情報環境)
世紀転換期の犯罪と病理(現代型犯罪類型としての「劇場犯罪」;空の安全と精神医学;犯罪被害者のPTSD)
著者等紹介
小田晋[オダススム]
精神科医。1933年、大阪生まれ。東京医科歯科大学大学院卒。筑波大学、国際医療福祉大学などを経て、現在、帝塚山学院大学教授
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