聖母のいない国

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  • サイズ B6判/ページ数 247,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791759620
  • NDC分類 930.29
  • Cコード C0090

内容説明

ヘミングウェイ、サリンジャー、トウェイン、アーヴィング、そしてモンゴメリ…。「恋愛」と「小説」をまったく新しい視点で読みといた挑発的文学論。

目次

『風と共に去りぬ』はなぜ「大衆小説」なのか?―マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』
グッド・バッド・ボーイの系譜―マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』
不能であることの希望―アーネスト・ヘミングウェイ『日はまた昇る』
サリンジャーを正しく葬り去ること―J.D.サリンジャー『フラニーとゾーイー』
マッカーシー『グループ』と「真実」の問題―メアリー・マッカーシー『グループ』
夫の立場から読む姦通の文学―ナサニエル・ホーソーン『緋文字』
アメリカ版『レ・ミゼラブル』―バーナード・マラマッド『アシスタント』
禁忌なき時代、恋愛小説は死滅する―イーディス・ウォートン『エイジ・オヴ・イノセンス』
ジョン・アーヴィングはフェミニストか?―ジョン・アーヴィング『サイダーハウス・ルール』
悲劇の後生き延びた女はデーモンになる―ヘンリー・ジェイムズ『鳩の翼』
勝った戦争のみが若者を成長させる―ハーマン・ウォーク『ケイン号の叛乱』
ヘンリー・ミラーをめぐる二人の女―ケイト・ミレットとエリカ・ジョング
実現すべき自己などない時―ルーシー・モード・モンゴメリ『赤毛のアン』

著者等紹介

小谷野敦[コヤノアツシ]
1962年茨城県生まれ。東京大学文学部英文科卒、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。カナダのブリティシュ・コロンビア大学に留学。学術博士(超域文化科学)。現在、明治大学文学部兼任講師
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gen Kato

3
メアリー・マッカーシーとヘンリー・ジェイムズ、読まねばと思う。ジョン・アーヴィングの近作は読んでいないけど、それでいいのかなと思ったり。2017/12/14

hf

1
タイトルの元ネタは平川祐弘がイタリアと米国を比較した文章「マリアさまのいる国といない国」だとあとがきに書いてあった。”本にしてくれたのは青土社の宮崎志乃さんである” 2001年のユリイカの連載で、連載前の編集長は須川善行さんだったらしい。”連載中は編集部の山本充氏にお世話になった” 昨年末に「フラニーとゾーイー」を読んでたので、「4 サリンジャーを正しく葬り去ること」おもしろかった。ヘンリー・ジェイムズと夏目漱石『明暗』、『ケイン号の叛乱』を読みたい。マッカーシー『グループ』とマラマッド『アシスタント』も2022/03/25

修平

1
アメリカ文学を日本の近代、現代文学と比較して書かれた評論として優れた本でした。2014/06/01

ステビア

1
サリンジャーとアーヴィングを読みたくなりましたヨ。2013/05/06

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