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プリーモ・レーヴィは語る―言葉・記憶・希望

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  • サイズ B6判/ページ数 366p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791759507
  • NDC分類 974
  • Cコード C1010

内容説明

アウシュヴィッツからの奇跡の生還者プリーモ・レーヴィ。忘却の彼方から取り出された凄惨なホロコースト体験の記憶とは―。究極の惨劇の犠牲者のみが語りうる、絶望の中の希望、生きることの意味、人間の尊厳について、そしてユダヤ人国家など、最終発言。

目次

1 人生(自伝(1980)
トリノ(1980) ほか)
2 文学(私は化学者、たまたま物も書きます(1963)
プリーモ・レーヴィは自分を「まっぷたつに割かれた」作家と感じている(1966) ほか)
3 ラーゲル(アウシュヴィッツに戻って来て(1982)
言葉、記憶、希望(1984) ほか)
4 ヘブライ主義(ユダヤ人であること)(ユダヤ問題(1961)
イタリアにおいてユダヤ人であること(1987) ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

donut

7
インタビュー集。「出征帰りというのは(中略)他人に自分の苦痛を味わわせ、(中略)他人より自分が優れている所を見せようとする」や「私とあの経験との間には、ある数の本が人工的記憶、記憶の代替物として挟まっています(中略)「収容所帰りの男」を職業としてやる「プロ」になってしまったのです」という部分からは、歴史の語り手であることに対してレーヴィが複雑な自意識を抱えていたことがわかる。「自らの良心の判断を放棄し、「ボスはいつも正しい」と盲信し始めた瞬間から、非常に重い責任を自分も負いかねないのだ」2019/11/03

Enola/Alone

2
アウシュヴィッツから生還を遂げた、化学者にして作家のプリーモ・ヴィーレへのインタビュー集。人生・文学・ラーゲル(強制収容所)・ヘブライ主義の4部構成からなる。答えを読んで質問の意味を理解するほどに、抽象的、哲学的な問いが平易かつ明瞭な言葉で語られ、思索の広げ方のお手本のよう。ラーゲルのパートで明かされる体験は、シンプルな語り口ゆえ「もの扱い」される収容者たちの日常が逆に生々しく感じられる。最後のインタビュー直後、レーヴィは自宅にて転落死を遂げる(コメント欄に続く)。2012/01/26

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