内容説明
遺された貴重な書簡を道しるべに、世界最高の映画作家ルノワールの亡命と越境の後半生を濃密に綴る、友愛の20世紀映画史。
目次
第1章 国境の彼方へ
第2章 亡命者たち
第3章 タイクーンとの戦い
第4章 新世界にて
第5章 インドへの道
第6章 女たち
第7章 フランス再創造
第8章 新しい波
第9章 作家の誕生
第10章 最後の手紙
著者等紹介
野崎歓[ノザキカン]
1959年新潟県高田市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。現在、東京大学大学院助教授(言語情報科学)。専門はフランス文学、映画論。主な著書に、『フランス小説の扉』(白水社、2001)、『世界×現在×文学 作家ファイル』(共編著、図書刊行会、1996)。主な訳書は以下のとおり。ジャン=フィリップ・トゥーサン『浴室』(集英社、1990)、『ムッシュー』(同、1991)、『カメラ』(同、1992)、『ためらい』(同、1993)、『テレビジョン』(同、1998)、『アイスリンク』(同、1999)、『セルフポートレイト』(同、2001)。エルヴェ・ギベール『召使と私』(同、1993)、『楽園』(同、1994)。フィリップ・ソレルス『秘密』(同、1994)。アンドレ・プルトン編『性に関する探究』(白水社、1993)。パトリック・ドゥヴィル『花火』(同、1994)。マンシェット『殺戮の天使』(学研、1996)。ジャン・ルノワール『ジョルジュ大尉の手帳』(青土社、1996)、『イギリス人の犯罪』(同、1997)、『ジャン・ルノワール エッセイ集成』(同、1999)。ソフィ・カル『本当の話』(平凡社、1999)、『ネルヴァル全集III・東方紀行』(共訳、筑摩書房、1998)。バルザック『幻滅』上・下(共訳、藤原書店、2000)
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