内容説明
世界資本主義が隆盛するグローバリゼーションのもとで、マルクスの思想が果たす全く新しい役割とは?マルクスを歴史的コンテクストにおいて根底から読み直し、民族とナショナリズム、アソシアシオン、マイノリティの新たな連帯といったアクチュアルな問題へと押し開く。
目次
序章 いまなぜマルクスか
第1章 歴史認識の方法―『ルイ・ボナパルトのブリュメール一八日』を読む
第2章 「世界史」の可能性―『経済学批判要綱』を読む
第3章 社会変革の構想―「アソシアシオン」論を読む
第4章 プロレタリアートの「国民性」をめぐって―『共産党宣言』を読む
第5章 ナショナリズムと人種主義
第6章 ユダヤ人問題
著者等紹介
植村邦彦[ウエムラクニヒコ]
1952年生まれ。一橋大学大学院博士課程修了。現在、関西大学経済学部教授。社会思想史専攻。著書に『シュルツとマルクス―「近代」の自己意識』(新評論1990年)、『同化と解放―十九世紀「ユダヤ人問題」論争』(平凡社1993年)訳書に『ルイボナパルドのブリュメール一八日』(太田出版 996年)などがある
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