内容説明
セクシュアリテの解体=解放。フロイトのテクストに潜むほころびを読み解き、セクシュアリテの起源にマゾヒズムを見いだして、欲望理論の制度化を美学的に解体する。セクシュアル・スタディーズの基本書、待望の邦訳。
目次
1 フロイト的身体
2 美学、セクシュアリテ
3 反復せよ―自我の後に
4 新たなフロイト的世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
笠
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「それは、セクシュアリティの起源がマゾヒズムにあるという見方に相応しいナラティブの進行である。というのも、セクシュアリテがマゾヒズムとして構成されているという論理を突き詰めれば、セクシュアリテは爆発的な終焉であるほかないからである。マゾヒズムは、死による救済であると同時に充足なのである」p852022/04/04
samurai
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エディプス的な表象、性の抑圧から解放されるには、射精しかないのである。 また、表象を射精で終わらせられない場合は、文化的昇華が行われる。 ベルサーニは、性の抑圧やトラウマは、文化的昇華として超克されると考えた。2022/03/21