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内容説明
権力装置・性的幻想そして生活術にと「欲望」は際限なく肥大する。「快楽」という名の病に憑かれた18世紀フランスの宮廷文化。その猥雑・無骨な「欲望」が、美的洗錬と畸形化の共存するさまに、時代の気分が奇妙に符合する現代を透視する。「見えない権力」として、社会に遍在する「欲望」に、混沌とした文化の源泉を探る全く斬新な文化論。
目次
「花」のざわめき
刈られた木
隠れたイメージ
道化の階段
グロテスクな「甥」
かつらの呪力
玉座と便器
「布」のコスモス
寄木細工の哲学
「趣味」の商人
愛の小部屋
家族の肖像