日本近代批評のアングル

日本近代批評のアングル

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  • サイズ B6判/ページ数 289p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784791751587
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C1095

内容説明

鏡花、緑雨、荷風、谷崎、足穂、石川淳、三島などをあげ、伝統文化の豊饒性とその前近代性との間で、機軸なく揺れ動いた、日本近代人の煩悶と相克を鮮かにえがく野心的論攷。

目次

評判記から批評へ
よみがえった読本―日本の大衆小説とその「評判」
明治のシニシズムの運命―斎藤緑雨
むしばまれる現在時―泉鏡花の「語り」と時間像
贋のニューイングランド―国木田独歩と佐々木信子
「夢」と「笑い」のディアレクティク―内田百〓の幻想言語空間をめぐって
前近代と反近代のループ―磯田光一「永井荷風」をめぐって
猫と狐とモノガタリ―物語話型の奥の「型」 谷崎潤一郎
弥勒下生と普賢行―稲垣足穂と石川淳
小説と批評の始源―石川淳
イロニイと言霊―日本浪曼派における近代の超脱と解体 保田与重郎
抒情と煽情のあわい―日本浪曼派と三島由紀夫