内容説明
なぜ人間は過剰な生産と過剰な消費を追いかけるのか。呪術・エロス・象徴・タブー・無意識など、人類の深層に横たわるものを交換・互酬・分配など経済行為の核心にかかわるものとしてとらえ、根源的な視点から、経済学の再構築をはかる画期的な視座。
目次
経済人類学序説(幻想としての経済)
経済人類学の方法(実在と象徴―経済人類学の基礎概念;聖なるものと経済)
貨幣のエロティシズム(貨幣のエロティシズム;貨幣と人体)
制外者の幻想(同性愛の経済人類学;ポルノグラィーと魔女―性的タブーの歴史的・人類学的考察)
経済人類学は解読する(失われた千年王国とアメリカ―日米経済摩擦と文化のパラダイム;病にかかった江戸時代;市場社会への迷い道―ヨーロッパと日本はなぜ病気になったのか)
遠視のなかの経済人類学(経済人類学の世界;精神のエントロピー;可視の構造と不可視の構造―マッハとポランニー)