内容説明
華やかな国際コンクールやオペラにかくされた、日本、欧米、ソ連、中国ほか各国のクラシック演奏事情を、芸術の現場から鮮やかに軽妙に語る待望の評論エッセイ集。
目次
対話と日記
表現主義と舞踊
トルコ紀行
音楽における近代的自我
ブーレーズの素朴さ
新しい演奏家
ピカソの言葉
新古典主義の逆説
建築の近代性
トスカーナ幻想
日本人の耳と西洋音楽
コンクールの異変―再び東は東
奈良声明の世界
展覧会のあとで
ニーチェの両義性
私の美術巡礼
装飾芸術の自律性
舞楽曼陀羅
ワーグナー変貌
「第九」考
音楽の同伴者
ジャズのワークショップ
「世界一」のオペラ
さまざまな意匠
「存在の耐えられない軽さ」
天皇逝去
戦後の死
私の音楽批評