インターコース―性的行為の政治学

インターコース―性的行為の政治学

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  • サイズ B6判/ページ数 337,/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784791750252
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C1010

内容説明

女性にとってセックスとは何か?愛と共有と恍惚の行為か、父権制社会が捏造した権力装置か。現代アメリカを代表するフェミニストが、性行為の実態と古今東西の性描写を分析し、性交がもたらす差異化の真実を描き出す。

目次

第1部 男性が作りあげた世界の中でのセックス(嫌悪;皮膚の喪失;烙印;共有;所有)
第2部 女の状況(処女性;占領と結託)
第3部 権力・身分・憎悪(法律;汚れと死)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

13
インターコース(Intercourse)とは、男女が交接することをいう。Sexual intercourse(セックシャル インターコース)の略語。父権制社会が続いてきた中で、虐げられてきた女性たちの姿や、さらには体制そのものを徹底的に指弾する、フェミニズムの中でも、かなり攻撃的な論調の本。そうした一面があったし、あることは事実だろうから、論難される男性の側はかなり肩身が狭くなる。本書が書かれたのは、もう、四半世紀ほども昔なので、現代では論調も変わりつつあるのか、どうか小生は分からない。2016/12/06

まあい

6
「政治的、経済的、市民権的な男に対する女の劣位が、まさに性行為自体の中で確認・強化されているのであり、従ってその実態を理解しないままいたずらに性を解放しても、かえって女に対する憎悪の強迫観念や、女の劣位という病を悪化させることにもなる」という訳者あとがきが端的に内容を要約している。2016/04/04

1
性売買に対する色んな動きがあるけど、セックスが合法だろうが非合法だろうがどちらにせよセックスを通じて女の劣位を創り出し女を支配し男の権力と快楽を守ることになるのだろう。2023/07/22

まんまるまる亭

1
セックスに対する呪詛が延々と書き連ねられている。意外なことに男への憎しみは余り書かれていない。内容は、男女論に関しては「男には色んな男がいるし、女にも色んな女がいるよね」で論破できるし、セックス論に関しては「男も女も、多くの人はセックスが好きなのだよ。だって気持ちいいからね」で論破できる。つまり、真面目に検討する価値がない。「フェミニズムはブスの僻み」と言うが、それにしても作者の妄執が凄まじい。もしかしたら、フェミニズムの功績は、これまで誰も省みなかったブスの僻みに一定の社会的地位を与えたことかも知れない2018/05/15

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