現代思想 〈2021 5(vol.49-6〉 特集:「陰謀論」の時代

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  • サイズ キク判/ページ数 246p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784791714148
  • NDC分類 105
  • Cコード C9410

出版社内容情報

「フリーメイソン」「ユダヤ陰謀論」など古い歴史を持つ言説からQアノンの存在まで、私たちは“陰謀論的な思考”とうどう向き合うべきかを考える。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

35
30頁のQウェブって図がすごい。因果関係が絡まってるような印象を与える。史学の成田龍一「鶴見俊輔の『期待』と『回想』中・3 『戦後日本の大衆文化史』」(221頁~)。成田氏が興味を引いたのは、人口増加の抑制を「日本国民の一つの知的達成」とし、「日本人がいままでと違う仕方で自己の利益に目覚めた」という。人口が減って何が問題か。少なすぎる過疎地では、確かに一人あたりの社会的役割期待が高まる。多機能人財の必然を私も拙講義で何度か論じてきた経緯もある。2021/06/22

川越読書旅団

20
Qアノンの動向、今後も目が離せませんな。2021/07/03

おおにし

19
さすが現代思想の特集だけあって、Qアノンのアメリカ陰謀論だけでなく、様々な観点で陰謀論を説いていて面白かった。辻隆太朗「陰謀論へのイントロダクション」は陰謀論界隈がよくまとまっているし、倉橋耕平「歴史修正主義の中の陰謀論」では歴史修正主義者の議論のやり口がよくわかった。また、映画「マトリックス」をホストモダニズム批判と絡めて評論した河野慎太郎論文を読んで、もう一度「マトリックス」3部作を観なおしてみたくなった。2021/11/30

gecko

8
2020年のアメリカ大統領選をめぐる騒動で注目を集めた「Qアノン」の存在をきっかけとする「陰謀論」特集。とりわけ近年のアメリカで陰謀論が拡大した要因として、トランプの台頭、SNSの普及、コロナ禍の3点が挙げられ、格差と分断を土壌に、相容れない考えをもつ他者への不信が増幅していく状況がうかがえた。辻隆太朗「陰謀論へのイントロダクション」がわかりやすかったので、著書を読みたい。たまたま見たNHK・BS「ダークサイドミステリー:なぜ人は陰謀論にハマるのか」(9/2放送)が面白かったので。Qウェブの図もすごい。2021/09/19

よいおいこらしょ

6
最近世間をにぎわすQアノンやディープステート、他にもコロナ陰謀論など、インターネットで度々話題に上がる「陰謀論」について述べられた論集。「陰謀論へのイントロダクション」がわかりやすかった。陰謀論は"点の出来事"を結んで生まれた"意味のある線"のことであり、その結果、「『現実よりはるかに首尾一貫した幻想世界』を提供」されている。という考察は、政府やエリート層に不信感を抱いている人間の心に深く刺さるものだと思った。自分も"意味ある線"に気づいたとしてもそれは単なる主観であると思いとどまりたい2021/06/07

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