出版社内容情報
人文の「定番」の一つであるイスラエル、パレスチナ問題の特集。歴史と現状掘り下げ、各地で深刻化する分断状況の本質に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かふ
13
エルサレム(現在)の成り立ちがパレスチナの民族浄化を企ててそこに新たな公園(「ホロコースト歴史博物館」だって?)を建てたのをパレスチナ人ではなく、イスラエルのイラン・パペが明らかにしている(『パレスチナの民族浄化』)。隣人であるアラブ人の村があったのにそこにアラブ人はいなかったことにされて、そこにいたのはイスラエルに敵対するボスニアの義勇兵や旧ナチスの残党どもだったと物語をイスラエル兵たちは信じようとした。実際には女子供もいた村を襲ったのだけど。それはアメリカの先住民族虐殺とも通じる。2018/05/20
100名山
1
ユダヤ人はなぜホロコーストにあったのだろうかという疑問から出発して、「ユダヤ人の起源」を含めユダヤ人に関する本を10冊ばかり読み、次にイスラム教の本を同じほど読み、やっと本書に辿り着きました。読むのに時間はかかりましたが、頭の整理はできました。しかしパレスチナ人に東方正教の人もいることを改めて実感しました。次はイラン・パぺの本を読みます。2018/07/25