感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
19
酒井隆史氏「現代日本の『反・反知性主義』?」(30頁~):問われるべきは支配的趨勢のうちで働く諸知性の形態(34頁上段)。暴力があれば、他者を理解するコスト節約。あれこれ考えない(37頁下段)。思考停止と反知性の相関。白井聡氏:反知性主義は、民主主義社会に不可欠な面として存在(47頁上段)。大学生の4割が1冊も読む習慣がない(56頁下段)のなら、私の出番があると思う。大学関係者の皆様、ご利用を。2015/03/08
shin
3
初めてこの雑誌を読んだが、反知性主義という言葉に引っ張られているという文章が多かった。巻末の福嶋氏の文章が白眉。2015/03/02
bb
2
創造論に対する進化生物学者のような、米国での元々の用法と通じる部分があることを期待したのだけど…。左側が右側をアホ呼ばわりするのをオブラートに包んだだけのような、かなり特殊な政治的状況に限定されてて戸惑ってしまう。端的に言えば、このレッテルがどういう需要に訴えているのかよくわからない。これで誰かの溜飲が下がるの?たとえ自らの立場を「知性的」→「反・反知性」と言い換えたところで、イデオロギー対立の当事者がそれを言っても嫌らしいでしょ。外野からすればどっちもどっちに映ってしまう。原発が絡むとさらにややこしい。2015/03/02
sansirou
1
反知性主義について、様々な角度からアプローチしているが、ちょっとかたくて、難解なかんじがする。論文なので仕方ないけれど、取っつきにくかったな2015/10/16