現代思想 〈第42巻第14号〉 特集:大学崩壊

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ キク判/ページ数 246p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784791712861
  • NDC分類 105
  • Cコード C9410

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

19
白井聡先生曰く、教育学の舞田敏彦さんによる統計で、法学・政治学の博士取得の3割近くが死亡か進路不明(34頁上段)。文科省大学院重点化のツケである。おいらは取れなかったから、逆にホッとしているよ(苦笑)。大河内泰樹先生によると、財界人や官僚OBが第二の就職先として国立大学などに転身してくる(50頁上段)。益々ポスドク、ODのポスト、活躍の場を奪っていく。やらしー連中だなぁ。ODにもせめて非常勤講師くらい残してほしいなぁ。小沢弘明先生曰く、新自由主義や知識資本主義の本質について考えるべきです(65頁中段)と。2014/10/30

おおにし

15
全部の論文を読むのは大変だが、國分功一郎さんと白井聡さんの対談は読みやすいので是非読んで欲しい。今の大学が抱える危機がよくわかる。しかし、新自由主義の魔の手がここまで大学自治を蝕んでいるとは知らなかった。また、広島大学で起きた「産経事件」、美味しんぼ騒動で登場した「福島大学の見解」などいろいろな実例を知るうちに、学内での学問の自由は保障されていないのではと心配になった。今大学でいったい何が起きているのか、大学生である我が娘に尋ねたら、ぽかんとされてしまった。2014/11/28

Ex libris 毒餃子

5
私は大学職員なのですが、教員たちがどんなことを問題にしているかわかりました。職務的にもこれに書かれているようなことにたずさっています。ただ、!?(・_・;?みたいな言説もちょいちょいあって(ファシズムの章)大学の先生だなあって印象を受けた。それ以外はだいたい本当のことが書いてあります。木田元特集が1番良かった。2014/10/22

つかさちゃん

3
「唯一の価値は教え学ぶことの根底にある無償性にあり、それを抜きにいかなる大学も成立しないことは、今なおまったく自明なのである」p. 2462014/10/12

hika

2
さすが現代思想というべきか、思想としての現在の大学という体の論文が並ぶ。とりあえず「教員は働きたいのであって、働くフリをしたいのではない」という國分、白井の討議のコピーは秀逸であると同時に、どうしたもんかなというところになってしまうのが、現状の率直なところであります。2014/12/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8293961
  • ご注意事項