現代思想 〈第41巻第11号〉 特集:看護のチカラ

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  • サイズ A5判/ページ数 230p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784791712663
  • NDC分類 105
  • Cコード C9410

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

7
巻末の研究手帖で、山本圭先生の「ラディカルの憂鬱」というもの。事柄を根本において把握する(230頁)。なかなかできたことではない。南山大学で話をさせていただいた2000年、あなたの話はラディカルだ、と言われたので、マルクス経済学の影響を受けていたのであろう。ラディカルは、民主主義の論理の純度を高めていくなかで、どこかメランコリー。本文記事では、精神病というのは一筋縄にいかないが、色眼鏡で見てはいけないと思う。人権尊重を。私も特異な症状の子供を見たが、見守ることの大切さを教えてもらった。謙虚な部分であった。2013/09/02

JunTHR

3
面白かたーー!!現象学による看護の本を今までいくつか読んで、どうして現象学が看護学でこんなに盛んに用いられているのか、という根本的なことを理解できたし、次の読もうと思える書き手を知れたのも有り難い。特に良かったのは木村敏+西村ユミ対談、鷲田清一、大塚類、そしてジャン・ウリ(ニコラ・フィリベールの傑作『全ての些細な事柄』を再見したくなる)。とりわけ、大塚類の「空想の共生 子どもが母親の不在を受け入れていく歩み」での事例と分析は凄い!!(不適切な表現かもしれないが)めちゃくちゃ面白かった!!すげぇ!!!2014/12/23

ポカホンタス

2
先日の研究会で出会った人々の多くがこの特集の執筆者だったことに気づいて読み直した。木村敏+西村ユミ対談は面白かった(特に看護師が無意識のうちに行っている行為への注目)し、鷲田清一のエッセイも本質をずばりとついている。他の論文も読み応え十分。村上靖彦は行為者の無意識として<ローカルでオールタナティヴなプラットフォーム>を記述し、現象学的無意識は心の中にではなく世界の中に拡がっているとする。西尾美里の文章も思い切りがよくていい。2014/03/11

saiikitogohu

1
「「象徴的」な何かはらメンバー本人はおろか周囲にいるスタッフも、それが為されているその時、その時点では「何のために」という未来に向けた目的を持った行為としては捉えられてはいない。…しかし、象徴的な何か、が為されている時、その行為が何の意味もまとわずスタッフに受け取られていたわけでない。なぜなら、ゴーヤを育てたいと自ら苗を持ってきたCさんに「いいですよ」と言うことにしても、毎日一緒に水やりをすることにしても、Cさんの行為は「許容し、見守り、ともにする」というスタッフ自身の行為のよって、ともに形作られて」続2019/04/29

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