現代思想 〈第41巻第8号(6月号)〉 特集:フェリックス・ガタリ

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  • サイズ A5判/ページ数 230p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784791712632
  • NDC分類 105
  • Cコード C9410

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

11
本屋ではなかなか買えないので、借りる。ガタリ氏のエコロジーの倫理的争点という玉稿(30-31頁)。先進諸国による第三世界の搾取。リピエッツはレギュラシオン理論ではお馴染みの論客。ラッツァラート氏の経済危機論(65頁~)。新自由主義がローン地獄を招くという説明はよく理解できる。借金人間。ある意味、少子高齢社会、人口減少社会というのも、未来世代を築けないという意味での、未来の人=「借人」できない人が増えることを意味しようか。人を排除する社会、時代というのでは、生きられないのは当たり前である。統治が問われる。2013/06/29

またの名

5
手頃な解説書が少ないので重宝。政治的・芸術的・医療的実践についての各論が、参照されているガタリの著作の難易度順に並んでいて教育的。後期ラカンが『アンチ・オイディプス』に賛同していたという意外性ある松本氏の論考、3・11以後の日本におけるエコゾフィーを考察した村澤・ナドー両氏、「だめ連」に結実した実践についての矢部氏の回想など興味深い論考ぞろいで、2013年に「フランス現代思想」回帰をこんなに味わえることが新鮮。ガタリ本人の理論が恐ろしく意味不明で難解っぽくて不安だったのがいくらか解消される。2013/07/03

madofrapunzel

3
★★★★★ ドゥルーズ=ガタリ好きにはたまらない1冊! すっごく豪華な一冊だと思う。芸術作品まで載せてあるし。ラッツァラートの論文なんかは、素直にすっごく元気もらった。笑 ガタリはあらゆる意味において、実践の、行動の人だったんだなぁと、本当にこんな人が世界にいたことを心強く思う。2013/06/29

mascuma

1
江川隆男と千葉雅也の討議は『すべてはつねに別のものである』所収の「脱領土性並行論について」が題材になっているものの『アンチ・モラリア』の補遺としても読める。 P.89〈強度=0は、つねに現前するものだと考えています。強度=0が最初にあって、それから生産がある、というように区別できない。強度=0とは、いわば無数に多くのたゆまぬ落下の姿です。〔…〕強度がつねに強度=0へと落下していて〔…〕そうした落下の姿の総体が、一つの器官なき身体となっている。〔…〕それを私は、あえて属性以前の自然と呼びたいと思います。〉2021/12/16

大ふへん者

1
さらっと流しながら通読。ガタリの思想概観を掴むためには各年代の代表作(『分子革命』『闘争機械』『三つのエコロジー』)だけでいいとのこと。図書館での閲覧だったので購入したら各論熟読したい。2014/01/21

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