現代思想 〈第41巻第2号(2月号)〉 特集:ニーチェはこう言った

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  • サイズ A5判/ページ数 246p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784791712571
  • NDC分類 105
  • Cコード C9410

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

4
郡司ぺギオ幸夫「不動点としての永遠回帰・内在平面としての永遠回帰」(80頁~)は、理論生命科学の立場から図を使いながら説明されていて、哲学というよりも自然(科学による)哲学の分析法に驚かされた。図3のようなものは、電機モーターのような装置をもイメージした。動物と人間と超人の説明になっている(85頁)。代数構造ということで、精緻化された解析には感服である。人間とは、双対図式内部に留まる者(96頁上段)とされる。そうした定義も初めて目にした。大津留直氏は病気で自覚的に生きる可能性を指摘(156頁)し共感した。2013/03/06

Seita

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フランクファートつながりで、M. クラーク「ニーチェにおける二つの権力への意志」のみ。権力への意志説における解釈の矛盾。回避する途は、この説を、経験的仮説としての心理学説とみるか、「自覚的な神話」としてみるか、どちらか。前者は棄却されるが、フランクファートが出てくる。その議論で、クラークは権力への意志は二階の欲求だと言う。意外だった。超人はむしろ一階の欲求のみに駆動されていると思っていた。クラークは二階の欲求のみの人間を考察しているが、やはり超人イメージと合わない。しかし議論に不自然さはないので、要検討。2017/05/05

Seita

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「ニーチェは今、どのように読まれているか」。これまでは実存主義とポモ(フーコー、ドゥルーズ)。近年は分析系とカント系が注目。前者はクラーク、ライター、カウフマン、ダント、ウィルコックス、シャハト、リチャードソン、後者はファイヒンガー、ハイムゼート、ハイデマン、カウルバッハ、ゲルハルト、ヒンメルマン。また英米圏で政治化したポモにはネハマス、レジンス、ストロング、デトワイラー、コノリー、ピアソン、オーウェン、ホーニッグ。別に現代仏伊ではル=リデール、カンピオーネ、より学術的にはグラニエ、ヴォドリングが挙がる。2017/04/18

Yuki

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ちびちび読んで、ようやく読了。村井則夫さんと江川隆男さんの論稿がわかり易くて良かったです。ドゥルージアンのニーチェ解釈ってすっきりしてますよね。2015/01/30

wakabon

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丹生谷貴志の文章が読みたくて入手。翻訳についてこだわるあたり、いつもの丹生谷スタイルだが、う~ん、今回はいつもより抽象度が高いせいか、論旨は今一つピンとこず。宇野邦一や長原豊も、何だかなあという感じの文章。総じてニーチェの狂気にふれた文章は今一つで、ニーチェってこんなんだっけ?と軽く失望。2013/04/21

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