感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラウリスタ~
6
三ヶ月も前に買ったのに今になってようやく読み終わる。全般に面白かった。「寄食者たちのテーブル」とか「ルソーと空間の政治学」なんかは読みやすいし素人にとっても面白い。これだけたくさんの論文を読んでいくと、なんとかなくルソーで何が問題視されているのかってのが見えてきたように思う。誤読されてきたって共通認識のもと、我こそはって正当な読みを提示するのだろうな。音楽や、化学!者としてのルソーって切り口からの論もなかなかに面白い。硬軟織り交ぜていろんな角度からルソーを学べる、買っといて損はない。2013/01/02
秋津
3
部分的に読みました。エミール読もう。2016/04/08
SHIGEO HAYASHI
3
このルソー特集は非常に濃厚。バディウ、ジェイムソン、ド・マン、クリッチリーの翻訳も貴重な文献で、日本人研究者の論文もアルチュセールらの現代思想を踏まえたものが多い印象。ルソー生誕300年ということもあって、特にプロパーの人は気合が入ったのでは。別冊の臨時増刊号にしても良かったほどのハードコアな内容。(逆に言えば、電車の中で気軽に読む、という雰囲気はないですね…)2012/10/23
壱萬弐仟縁
2
S.スペクトール「ルソーと政治経済学批判」(113ページ~)は秀逸である。奢侈についてルソーは、かなり敵厳しい批判を加えている。ラスキンのような痛罵ともいえるかもしれない。それだけ贅沢とは敵なのだ。経済学をやっていると必ず、貧富の問題、格差問題が問題となる。ルソーによると、豊かさとは 人間が彼らの仕事によって生活の糧を満たし得る(傍点)状況(120ページ下段)だという。A.センも注に出てきて、文末注も充実しており、ルソーの経済学における現代的意義も感じられる。いつの時代も贅沢は敵だ。後に虚しさしか残らぬ。2012/11/02
粟谷佳司
0
アルチュセール関係で読みました。2015/01/25