感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
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宇野重規「瓦礫の中から民主主義は再生するのか」(92-98ページ)を注目した。瓦礫処理問題はNIMBY(迷惑施設は自分の周囲には嫌)を伴う反対がある。また、絆であるとか、がんばろう日本であるという、掛け声は、虚しく響く、との叙述は一理あると思う。格差社会は継続中であり、そうした中での民主主義を問い直しているからである。瓦礫問題もだが、原発再稼働問題への異議申し立てで市民が20万人集まっている昨今、原発再稼働を核に、他の社会問題へと連鎖することが想定される。瓦礫という物体を通じて、人間の声を聴く必要がある。2012/07/31