感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒナコ
7
「安楽死」や「尊厳死」という言葉に含まれた政治性を調べるために購入。「安楽死」・「尊厳死」のレトリックについては、大谷いづみの論考が参考になった。 他にも、収録された論考で印象に残ったものをあげておく。 タイワンザルによる「遺伝子汚染」の問題やその駆除に潜むナショナリズムを指摘した瀬戸口の論考、聴覚障害児の人工内耳手術が障害者本人の利益になっていない問題を指摘した上農の論考、群馬県草津温泉付近でハンセン病患者が自由療養地を形成してきた歴史を報告した森の論考が印象に残った。→2021/05/29