内容説明
介護を頑張りすぎることへの問題提起。患者の人生や性格に合わせた介護が求められる現在の認知症。患者をよく知るからこそ、家族は悩み、憤り、反省する。認知症を理解し、介護へと導かれ、患者との関係を再構築するまでの家族の営みを丹念に描く。
目次
序章 新しい介護、新しい問題
1章 認知症の概念分析へ―本書が問うもの
2章 認知症に気づく―何が、なぜ「おかしい」のか
3章 患者にはたらきかける―「より良い介護」を目指して
4章 悩みを抱える/相談する―規範を再構築する
5章 他の介護者に憤る―介護家族による「特権的知識のクレイム」
終章 新しい認知症ケア時代を生きる―悩みが映し出すもの
著者等紹介
木下衆[キノシタシュウ]
1986年、大阪市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学、博士(文学)。現在、大阪市立大学都市文化研究センター研究員、東京都健康長寿医療センター研究所非常勤研究員ほか。専門は医療社会学、家族社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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