内容説明
科学の自律性に着目し、専門知と民主的手続きをともに生かすための社会的条件を模索。イタイイタイ病、長良川河口堰問題、化学物質過敏症・シックハウス症候群といった事例の実証的分析を通して、科学の果たすべき役割、果たすべきではない役割を問う。
目次
第1章 環境問題と科学の自律性
第2章 環境問題の科学社会学の構想
第3章 環境問題における科学委託
第4章 イタイイタイ病問題と科学委託の社会的文脈
第5章 長良川河口堰問題における批判的科学ネットワーク
第6章 科学的対立と科学―社会間相互作用
第7章 化学物質過敏症問題における問題フレームの共用
第8章 科学と社会のあるべき関係をめぐって
著者等紹介
立石裕二[タテイシユウジ]
1979年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(社会学)。現職:関西学院大学社会学部助教。専門:科学技術社会学、環境社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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