内容説明
廃棄物の処理・処分をめぐる紛争が全国で多発している。編著者らが直接関わった産廃不法投棄事件、廃棄物焼却問題、産廃リサイクル・埋め戻し問題、廃棄物問題、廃棄物処分場問題などの事例を具体的に紹介するとともに、廃棄物問題の原因、排出者・生産者責任、リサイクルが起こす環境問題などを検討し、廃棄物問題の法政策課題を明らかにし、解決策を提言する。
目次
1 産廃不法投棄事件(香川県豊島と青森・岩手県境事件;福井県敦賀市樫曲事件;滋賀県栗東市RD事件;岐阜市椿洞事件;四日市市大矢知・平津事件)
2 廃棄物焼却問題(所沢市くぬぎ山問題;四日市ガス化溶融炉問題)
3 産廃リサイクルと埋め戻し問題(石原産業のフェロシルト事件;小牧市桃花台の地盤沈下事件)
4 廃棄物問題(函館市周辺の廃棄物問題;久留米市の廃棄物処分場問題;水俣市大規模産廃処分場計画の結末;一九九〇年代以降の産廃物問題)
5 廃棄物問題の法・政策(廃棄物処理法と産廃特措法の問題点と課題;廃棄物問題への政策提言)
著者等紹介
畑明郎[ハタアキオ]
兵庫県、1946年生まれ。京都大学大学院工学研究科博士課程修了、商学博士。現在、大阪市立大学大学院特任教授、環境政策論
杉本裕明[スギモトヒロアキ]
滋賀県、1954年生まれ。早稲田大学商学部卒業。現在、朝日新聞記者。環境カウンセラー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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