出版社内容情報
スポーツ、ジェンダーから、Wii、叶姉妹まで、人間の身体を生きている「からだ」と捉え直す。現代社会と人間に対する新しい提言
内容説明
スポーツ、ジェンダーから、Wii、叶姉妹に至るまで、われわれの身体を、生きている「からだ」として捉えなおす。現代の社会と人間に対する新しい提言。
目次
序論 なぜ身体ではなく肉体か
第1章 生物学と人類学から見たスポーツ
第2章 スポーツ社会学における身体論
第3章 ジェンダーと肉体
第4章 絵画と肉体―ヴィジュアル・カルチャーの「眼差し」をめぐって
第5章 プロレスの肉体―日本的プロレスラーらしさとその解体をめぐって
第6章 メディアとしてのからだ
第7章 「Wii」はなぜ売れるのか?―同期する肉体の現代
付論 叶姉妹と肉体
著者等紹介
池井望[イケイノゾム]
1946年、京都大学文学部卒業。元神戸女学院大学教授。哲学的人間学専攻
菊幸一[キクコウイチ]
1987年、筑波大学大学院博士課程体育科学研究科単位取得退学。現在、筑波大学大学院人間総合科学研究科准教授。スポーツ社会学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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センケイ (線形)
8
身体の位置づけや文化的側面の確認に続き、応用編かのように諸テーマが続く。一見遠そうだが絵画の話題も面白く、見るという体験は目に映るものを越えているという話題が刺さる。プロレスの歴史も期せずして学べたのが良かった。単に物理的な身体の意味を越えてどのような意味を持ち、どのように権力のせめぎあいに参加できるのか。何が人間特有なのか。この辺を顧みるのに適した一冊ではないだろうか。2020/10/31
POWER
0
たった見開き1ページの「文武両道はよいことか」が一番印象に残ったかもしれん。2016/06/12