所有と分配の人類学―エチオピア農村社会の土地と富をめぐる力学

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所有と分配の人類学―エチオピア農村社会の土地と富をめぐる力学

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  • サイズ A5判/ページ数 324p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784790712947
  • NDC分類 611.924
  • Cコード C3039

内容説明

人びとは、富をいかに分け与え、「自分のもの」として独占しているのか?エチオピアの農村社会を舞台に、「所有」という装置が、いかに生成・維持されているのかを緻密に描き出す。「私的所有」という命題への人類学からの挑戦。

目次

序論(所有と分配の人類学;多民族化する農村社会)
第1部 富をめぐる攻防(土地から生み出される富のゆくえ;富を動かす「おそれ」の力;分配の相互作用;所有と分配の力学)
第2部 行為としての所有(土地の「利用」が「所有」をつくる;選ばれる分配関係;せめぎあう所有と分配)
第3部 歴史が生み出す場の力(国家の所有と対峙する;国家の記憶と空間の再構築;歴史の力)
結論(所有を支える力学)

著者等紹介

松村圭一郎[マツムラケイイチロウ]
1975年熊本生まれ。2005年京都大学大学院人間・環境学研究科文化・地域環境学専攻博士後期課程修了。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科助教、博士(人間・環境学)。専攻、文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

soto

3
ずいぶん前に読んだが、印象に残っている本。「所有」という現代社会の最もベースとなっている概念のひとつも、はじめから当たり前に存在していた概念ではないということが、エチオピアでのフィールドワークを通じて実証されていく。細切れな実例を深め、それが持つ意味を大きな結論にもっていくまでの、ストーリーの構成が上手い。2016/11/16

kaikaikorokoro1

1
「わたし」は「わたしのもの」に対する排他的な決定権をもつ…それは1つの主張に過ぎないのではないか。「所有」に関する自分の概念が揺さぶられた。著者と同じような時代に東アフリカにいたことがあって、懐かしく感じた。2017/12/04

ユーザー名

1
ちょうおもしろい。2012/12/11

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