内容説明
2001年「9・11」から新国際秩序の模索の過程でますます顕在化しつつある「中国」のインパクトをどうとらえるのか。日中の共生関係と緊張関係を意識しつつ、さまざまなディシプリンを駆使して討究する。
目次
序 中国地域社会と正統性問題
第1部 グローバル化する世界と中国地域研究(グローバル化時代の地域研究―特権性の喪失;「中国」の自画像―その時間と空間を規定するもの;漂泊する「私」―多様化するチャイニーズ・アイデンティティ ほか)
第2部 中国地域社会空間の変容とトランスナショナル空間(中華ナショナリズムの経済史的文脈―一九三六年中国「埠際交易」の政治的含意;華北における近代交通システムの初歩的形成と都市化の進展―一八八一‐一九三七;「終戦」「抗戦勝利」記念日と東アジア ほか)
結 中国地域研究と二一世紀の日本
著者等紹介
西村成雄[ニシムラシゲオ]
大阪外国語大学外国語学部地域文化学科教授/中国政治史、現代中国論
田中仁[タナカヒトシ]
大阪外国語大学外国語学部地域文化学科教授/中国近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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