内容説明
ファッション、通販、フィットネス、女性スポーツといった現代の身近な文化現象から、大正・昭和初期の文学における「童心」の理想やユートピア思想、そして「怪人二十面相」の魅力までを、日常感覚と自己省察に根ざすしなやかな視線でとらえ、「文化の誘惑」を解析する。
目次
1 消費文化のなかで(私らしさの神話―ファッションという制度;消費意識の変容―「通販」をめぐって;「フィットネス」の文化;スポーツ・ヒロイン―女性近代スポーツの一〇〇年)
2 “子ども”あるいは“ユートピア”をめぐって(近代日本における“子ども”のイメージ;童心の時代;子どもの悲しみ―「童謡」をめぐって;文学とユートピアのあいだ;怪人二十面相の魅力)
著者等紹介
河原和枝[カワハラカズエ]
1976年大阪大学法学部卒業。1992年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程中退。京都橘女子大学文化政策学部助教授。専攻、文化社会学、社会意識論
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