内容説明
日本の近代化と関係する沖縄や「在日朝鮮人」、明治~昭和期の知識人やエリート実業家、近代フランスや現代ドイツの知識人や大衆。政治学と社会学の視点を用いて、それぞれのアイデンティティについて分析し、またその社会的共同性に対する考え方を検討する。
目次
序章 激動期におけるアイデンティティと共同性
第1章 「同祖」のなかの「抵抗」―日琉同祖論の変容と沖縄アイデンティティ
第2章 戦後日本社会における「在日朝鮮人」のなりたち、そしてアイデンティティ
第3章 帝国主義形成期における中国観と国際社会観の構造と特質
第4章 近代日本のエリート実業家と社会的・文化的アイデンティティ
第5章 「自我の破産」と「共同性」への憧憬―中井正一小論
第6章 近代フランスのナショナル・アイデンティティをめぐって―ミシュレ、ゴビノー、ルナン
第7章 記憶の場としての「ライヒスターク」―統一ドイツのナショナル・アイデンティティをめぐって
著者等紹介
城達也[ジョウタツヤ]
1962年生まれ。大阪経済大学人間科学部助教授。知識社会学・政治文化論・社会意識論専攻
宋安鍾[ソンアンジョン]
1969年生まれ。金沢大学法学部助教授。韓国翰林大学校国際学大学院日本学科客員副教授(2004.10‐2005.9)。近代東アジア国際関係史・近代日韓関係史専攻
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