Sekaishiso seminar
スピリチュアリティの社会学―現代世界の宗教性の探求

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 281,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784790710936
  • NDC分類 161.3
  • Cコード C3314

内容説明

「スピリチュアリティ」を鍵概念に、宗教研究の方法的革新を企図し、現代の宗教意識と共同性を探る。

目次

スピリチュアリティ研究の最前線―二十世紀の宗教研究から二十一世紀の新しい宗教研究へ
1 グローバル化するスピリチュアリティ(新しいスピリチュアリティ文化の生成と発展;匿名的で、かつ「親密」なかかわり―一・五次関係としての自己啓発セミナー;世界標準の断酒法―弱みを仲間と分かち合う ほか)
2 新しい「民族」が生み出すスピリチュアリティ(宗教的共同性が生成する場―言葉・感情・行為の分有について;シェアされるスピリチュアリティと意識変容―イギリス仏教運動の事例;ことばが生きられ、信仰がかたちづくられるとき―日本新宗教の事例 ほか)
3 カルトとスピリチュアリティ・クライシス(スピリチュアリティの目覚めとその危機;教団発展の戦略と「カルト」問題―日本の統一教会を事例に;精神世界におけるカルト化―ライフスペースを事例に ほか)

著者等紹介

伊藤雅之[イトウマサユキ]
1964年生まれ。ペンシルヴァニア大学社会学部大学院博士課程修了(Ph.D.)。現在、愛知学院大学文学部助教授

樫尾直樹[カシオナオキ]
1963年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、慶応義塾大学文学部助教授

弓山達也[ユミヤマタツヤ]
1963年生まれ。大正大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。現在、大正大学人間学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

6
「平和な、宗教性善説を前提とした宗教研究状況は、1995年のオウム真理教による地下鉄サリン事件で吹っ飛んでしまった。少なくとも状況に誠実に向き合おうとした宗教研究者にとってはそうだった。組織は組織、教義は教義という要素論的立場ではもういられない。なぜ、要素論的素朴実証主義になるかと言うと、それは当事者の関係性の中から間主観的に価値は生成するという認識論的転回と、人の語る言葉は観念や理念の単純な乗り物ではなく、むしろある特定の文脈の中で言葉が発話されるときに意味が生成するという言語論的転回を無視するからだ」2019/05/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/596997
  • ご注意事項