内容説明
カント哲学へのいざない。弱くてもろい存在者であるにもかかわらず、人間はその内なる純粋理性により、自由の地平で死を超え時間を超えて成長することができる。人間が自由であることの意味を徹底追究したカントの形而上学的思惟を追跡する。
目次
第1章 超越論哲学と物自体
第2章 私自身の現存在
第3章 批判的形而上学への方向定位
第4章 自然と自由―対立の表層
第5章 超越論的自由の問題
第6章 純粋理性の事実―自然専制論の突破
第7章 自由の可能性
著者等紹介
北岡武司[キタオカタケシ]
1948年兵庫県に生まれる。1971年南山大学文学部独語学独文学科中退。1973年関西学院大学文学部哲学科卒業。1979年京都大学大学院文学研究科博士課程中退。1980年ボン大学留学(~82年)。1986年島根大学法文学部助教授。1996年岡山大学文学部助教授
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