内容説明
いま、児童虐待が社会問題の一つとして私たちの前に提示されようとしているのはなぜか。日米の議論の展開を追い、児童虐待問題の今日的な成立をフーコーから読み解く。
目次
第1章 専門家の台頭と家族の失墜―アメリカにおける児童虐待の問題化 1960年代~1980年代前半
第2章 性的虐待とバックラッシュ―アメリカにおける児童虐待の現在 1980年代以降
第3章 日本の児童虐待―言説にみる問題の帰属
第3章補章 「社会救済家」としての子どもたち
第4章 ナレイターとしてのオーディエンスの参加