内容説明
既刊の色彩書が、いわば現代の色彩研究の表通りを主として紹介したものだったとすると、この本は、裏通りや横丁、露地の奥まで足をのばして、もう少し身近かな色の実感を確かめてみることが主な内容である。つまり、個々の色を主役として、色の多義的な解釈を紹介した教養書である。色彩洪水の日常に訓れて、いたずらに浪費してきた身近な色たちの、それこそ出自を、古今東西のさまざまな文献を通して探りあて、あらためて色とつきあう手がかりを明かす!
目次
1章 色の分類
2章 赤そしてピンク
3章 橙と茶色の仲間
4章 金色と黄色そしてオリーヴ
5章 緑
6章 青
7章 紫
8章 無彩色―白・灰色・黒