現代短歌文庫<br> 奥村晃作歌集

現代短歌文庫
奥村晃作歌集

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  • サイズ B6判/ページ数 155p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784790407874
  • Cコード C0092

目次

『鴇色の足』(全篇)
自撰歌集(『三齢幼虫』より;『鬱と空』より;『父さんのうた』より;『蟻ん子とガリバー』より;『都市空間』より;『男の眼』より;『ピシリと決まる』より;『キケンの水位』より)
歌論・エッセイ

著者等紹介

奥村晃作[オクムラコウサク]
昭和11(1936)年、長野県飯田市に生まれる。昭和37年東京大学経済学部を卒業し、三井物産に入社するも、2年程で止め、のち芝学園に社会科教諭として勤務。在学中に「コスモス」に入会し、宮柊二に師事。「コスモス」の活動と平行して絶えず作品発表の場を作りつつ今日に至っている。「紫蘇の実会」「グループ・ケイオス」「群青」「歌学」「桟橋」「江戸時代和歌」等々。最近では電脳版個人誌としてホームページ「奥村晃作短歌ワールド」を運営し、リアルタイムの作品発表を行っている。いくつかの短歌教室の講師をしている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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はち

3
ただごと歌、一首ずつ読んでもそこまですごいとは思わないが、これだけの数をまとめて読むと凄みが出てくる。その場で感じたことを詠むとなると、ある種の狂気すら感じられる。小池光さんが引いている先生の歌やマスターベーションの歌は正論なんやけど当たり前のことなんやけど、ここまで直球で言われるとかえって恐怖すら感じてしまう。2015/12/04

尋日

0
この人、あれだ、穂村弘の『短歌という爆弾』で絶賛されていた人か。これ→ *「ロッカーを蹴るなら人の顔蹴れ」と生徒にさとす「ロッカーは蹴るな」/「もの言へぬロッカー蹴るな鬱屈を晴したければ人を蹴りなさい」/「ロッカー蹴る現場見付けたらその奴は停学に処す」と言ふことを識れ/「ロッカーを朝昼さすり磨いたらニコニコ笑ふよロッカーちやんも」* 奥村晃作は芝学園の社会科の先生だった。ロッカーちやんwwwなにがしか狂気じみたものが表現行為には必要なのだ。うむ。2013/01/03

尋日

0
課せられた仕事に向ひ励むこと〈愛〉とはつまり然ういふことか/壁面に投げしボールがまつすぐにわれに向ひて飛んで来るなり/物体が物体を打つ音と思ふ手に持つ傘に雨が打つ音/信号の命に服して全自動者全歩行者が動かずに待つ/にんげんに食はれるためのケーキにて生クリームのうへに苺のす/ラッシュアワー終りし駅のホームにて黄なる丸薬踏まれずにある/ぐらぐらと揺れて頭蓋がはづれたりわれの内側ばかり見てゐて/眼つむるに頭の中の受け皿にスポスポ落ち込むパチンコの玉/次々に走り過ぎ行く自転車の運転する人みな前を向く2012/12/08

ぽん

0
「これが短歌?」って思ってしまう歌もある。マスターベーションの連など「おいおい」って感じ。修辞技法を排したところに作品の特徴があり、何でもないような歌に見えて実は深いのではないかと感じさせる歌がある。巻末の解説によって、そういうことかと頷かされる部分も。2024/03/13

Nene

0
自分の作歌において、参考にしようと思えるところがあった。2022/02/16

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