内容説明
1968年―世界中の普通の人々が、時を同じくして体制に反対する行動を起こした年だった。ベトナム反戦運動、公民権運動の高まりとキング牧師の暗殺、パリの「五月革命」、プラハの春…。詩人は声をあげ、学生は通りに出て戦車の前に身を投げ出した。あの年、たしかに世界が揺れ動いた。アメリカを代表する知性、カーランスキーが、現代史の大きな転換点、1968年の1年間をダイナミックに浮かび上がらせる…構想10年、当時20歳だった著者の時代への熱い思いを感じさせる渾身の一作。
目次
世界が揺れた年
第1部 われらが不満の冬(うねりの幕開け;沈黙の一月;テレビが伝える惨劇;幸せなバラックで起きたこと)
第2部 プラハの春(彼らの戦術;ヒーローたち;ポーランドの至上命令;すべては詩のなかに;ナチスを背負った新祖国;ひげ面の革命;イーストビレッジのマザーファッカーズ)
著者等紹介
カーランスキー,マーク[カーランスキー,マーク][Kurlansky,Mark]
1948年生まれ。アメリカを代表する知識人のひとり。ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーリストの常連であり、ノンフィクションを中心に活躍する。シャープな歴史解釈と独自の視点には定評がある。コラムニストとしても高い評価を得ており、ヘラルド・トリビューン、シカゴ・トリビューン、ハーパーズ、ニューヨーク・タイムズ・マガジンなど多くの新聞雑誌に記事を書いている。ニューヨーク在住
来住道子[キシュミチコ]
翻訳家。歴史などノンフィクション分野を中心とした翻訳に携わる
越智道雄[オチミチオ]
1936年生まれ。明治大学教授。アメリカ文学、アメリカの社会・民族性をテーマとして研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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