あの頃のこと―Every day as a child

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あの頃のこと―Every day as a child

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  • サイズ B5判/ページ数 61p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784789723398
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0076

内容説明

映画『誰も知らない』を記憶した川内倫子の写真と9人の執筆者による“あの頃”を綴った文章で構成された『誰も知らない』のもうひとつの世界。

著者等紹介

川内倫子[カワウチリンコ]
写真家。1972年、滋賀県生まれ。1993年成安女子短期大学卒業。1997年よりフリーランスとして活動開始。2001年11月写真集三部作『うたたね』『花火』『花子』を、同時にリトル・モアより上梓。2002年『うたたね』『花火』の二冊で第27回木村伊兵衛写真賞を受賞。個展・グループ展は日本各地の他、パリ・ロサンゼルス・ベルリン・ニューヨークなど多数

中村航[ナカムラコウ]
作家。1969年、岐阜県大垣市生まれ。芝浦工業大学卒業後、光学機器メーカーのエンジニアを経て、2002年第39回文芸賞を受賞した『リレキショ』(河出書房新社刊)でデビュー。以降2003年に発表の『夏休み』(河出書房新社刊)、『ぐるぐるまわるすべり台』(文芸春秋社刊)が続けて芥川賞候補となる

是枝裕和[コレエダヒロカズ]
映画監督。1962年、東京生まれ。1987年に早稲田大学第一文学部文芸学科卒業後、テレビマンユニオンに参加。主にドキュメンタリー番組を演出、現在に至る。主なテレビ作品に、水俣病担当者だった環境庁の高級官僚の自殺を追った「しかし…」(91年/フジテレビ/ギャラクシー賞優秀作品賞)、新しい記憶を積み重ねることが出来ない前向性健忘症の男性と、その家族の記録「記憶が失われた時…」(96年/NHK/放送文化基金賞)などがある。1995年、初監督した映画『幻の光』(原作・宮本輝、主演・江角マキコ・浅野忠信・内藤剛志)が第52回ヴェネツィア国際映画祭で金のオゼッラ賞等を受賞。2作目の『ワンダフルライフ』(99年)は、各国で高い評価を受け、世界30ヶ国、全米200館での公開と、日本のインディペンデント映画としては異例のヒットとなった。3作目の『ディスタンス』は、2001年カンヌ映画祭コンペティション部門に出品。2004年、監督4作目の『誰も知らない』がカンヌ国際映画祭にて映画祭史上最年少の最優秀男優賞(柳楽優弥)を受賞し、話題を呼ぶ

湯本香樹実[ユモトカズミ]
作家。1959年、東京都生まれ。東京音楽大学音楽科作曲専攻卒。ラジオドラマ『カモメの駅から』(文化庁芸術作品賞受賞)、オペラ『千の記憶の物語』の台本執筆等を手がける。1992年小説『夏の庭―The Friends』を発表。同作品は映画化・舞台化されたほか、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ミルドレッド・バチェルダー賞受賞。『西日の町』は、第127回芥川賞候補作となる

佐藤さとる[サトウサトル]
児童文学作家。1928年、神奈川県横須賀生まれ。代表作は『コロボックル物語』(1~6)。この第1巻『だれも知らない小さな国』で毎日出版文化賞など、『おばあさんの飛行機』で野間児童文芸賞・厚生大臣賞など、またファンタジーを根付かせた業績と諸作品に対して巌谷小波文芸賞を受賞。他に著書多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kikuyo

19
前半は子供目線の日常を写した写真集、後半は短編になっていてちょっと変わったつくり。「懐かしい」とまではいかない、ああ、そんなこともあったかなあという感覚。佐藤さとるさんの文が良かった。2016/08/14

紫陽花

4
中村航の短編目当てで借りた。夏祭りですくった金魚がすぐに死んでしまうように、少年少女でいることができる日も一瞬。そんな一瞬を写した写真はどれも魅力的で懐かしい。私は小学生の頃どうやって毎日を過ごしていたか曖昧にしか覚えていない。最近はスマホの普及の影響か、カメラで写真を撮り現像するというのがあまり無くなってきた。懐かしいいつかの日を思い出させてくれる写真が、大人になった時に残るだろうか。たまにはカメラで写真を撮って、記憶を呼び覚ますきっかけを手元に置いておきたい。2014/12/26

さなぎ虫

3
幼き日々の風景。焦燥感と虚無感と、イチバン大きいのは無力感。写真からも物悲しさがどこか感じられる本。子ども時代は誰もが懐かしみ愛おしく思うものではないのだ。箱の中に折りたたんで仕舞われたたくさんの手紙と日記みたいだ。2013/02/27

りょうちん

2
図書館の紹介コーナー?にあったものを手に取りました。前半が写真で後半が文章という構成。写真を半分ほど見たところでデジャビュを感じて確認したら、映画「誰も知らない」製作委員会協力とありました。どうやら写真は映画のスナップなどで、文章は是枝監督をはじめとして、「子ども時代」や「子どものいる風景」を感じさせる小品集でした。ちょっと自分の子ども時代を振り返ってみる時間を喚起させてくれるような一冊でした。2021/12/12

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