内容説明
人は初期の人類から今まで、文化を通して暮らしの変化に適応し、緊急な状況に対処してきたのである。本書は、グローバル化・国際化・世界化(ほぼ同義の意味で使用)の進む現代世界のなかで、それぞれの地域に住む人びとがどのように生きているかを、「食」を通して考える。世界の食の問題は、間接的であれ、世界の食と日本人がどのように関わり、そこから何を学ぶかという問題でもある。
目次
第1章 食文化に学ぶ(食を通して他文化を学ぶ;食とコミュニケーション;国際化のなかの食文化)
第2章 世界の食を学ぶ4つの視点―交流と創造(食文化の形成と世界化―エジプトのパン;食と健康―インドの浄・不浄観と社会;都市化と食景観の創造―広州の広東料理;移民・難民と食―阪神大震災後の神戸定住のベトナム人)
第3章 グローバル化と食環境の変化―世界と私たちの暮らし(グローバル経済と食環境の変化;地球環境の変化と食生活;豊かな暮らしを求めて―イタリアのスローフードに学ぶ)
著者等紹介
河合利光[カワイトシミツ]
東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。現在、園田学園女子大学人間教育学部教授。博士(社会人類学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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