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内容説明
高度消費社会との応答のなかで、少女・女性像はどのように提示されたか。時代状況の再検討と、マンガ・テクストの丁寧な分析をとおして照らし出す、本格的マンガ批評。
目次
第1章 少女マンガをめぐる言説空間
第2章 郊外化された少女マンガ―『ジオラマボーイ・パノラマガール』論
第3章 消費社会と女性―『pink』論
第4章 「少女」の「繭」としての東京―『東京ガールズブラボー』論
第5章 「文学性」の脱構築―『リバーズ・エッジ』論
第6章 内面と代弁/表象のポリティクス―「チワワちゃん」論
第7章 美の共同体を越えて―『ヘルタースケルター』論
著者等紹介
杉本章吾[スギモトショウゴ]
1979年、京都市生まれ。2010年、筑波大学大学院人文社会科学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、筑波大学人文社会系特任研究員。専門、マンガ研究、表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiratax
2
元が博士論文のため重厚な一冊である。 マンガのコマが多分に引用されている。 マンガ評論にはコマ引用が不可欠だと思わせるが、まだ問題が諸々あるよう。ネットをさぐると「著者と無関係に評論したい」とあって、それは頷ける。岡崎京子の場合は、その関係性がさらに複雑になる。 2013/02/10
ra0_0in
1
文芸作品の研究は、①正確な(説得力のある)文体分析と②全体としての作品の価値評価、との両方を押さえる必要がある。本書は先行研究や既存の漫画論を踏まえて作家のキャリア全体に渡って正確なテクスト分析を施しており、その点は非常に高く評価できる(著者が筑波大院と知って納得)。とはいえ、現代作家を扱う以上、作品の価値付けが「現代社会に対して鋭い視線を向けている」程度になってしまうのも仕方がないとは思うのだが、それでも博士論文としてこれだけ重厚な一冊を出すのなら、もう少し著者自身の批評性が発揮されて欲しかった。2013/10/18
海野藻屑
0
可愛い女の子にも毒があったり、キャラが血生臭いのが良いと思う。2017/06/20