内容説明
なぜ、19世紀末のドイツで近代心理学が誕生したのか?日本の心理学は、いつ、どのようにはじまり定着したのか?妖怪や千里眼も心理学で研究されていたのに、なぜ排除されたのか?心理学を問い直し編み直す、方法としての心理学史への招待。
目次
第1部 心理学史概観―世界と日本の心理学史(近代心理学成立への胎動;近代心理学の成立;近代日本における心理学の受容と制度化)
第2部 近代心理学の成立をめぐる争点(近代心理学の成立と方法論確立の関係―カントの不可能宣言を補助線に;心理学と科学の関係を考える―ゲーテ『色彩論』を補助線に)
第3部 日本における近代心理学をめぐる争点(西周における「psychology」と「心理学」の間―ヘブンの精神哲学を補助線に;元良勇次郎―わが国最初の心理学者;日本の近代心理学成立期における境界画定作業)
第4部 心理学史する、ということ(ヒストリオグラフィと資料保存の重要性;心理学史を書き換える)
著者等紹介
サトウタツヤ[サトウタツヤ]
佐藤達哉。東京都立大学大学院博士課程中退。博士(文学 東北大学)。福島大学行政社会学部助教授等を経て、立命館大学文学部教授。専門は、応用社会心理学、文化心理学、心理学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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