出版社内容情報
私たちの「心の文法」とは?心にかかわる細やかな「実践」が求められる医療現場を細緻に描きとることで、見通しを与える。
内容説明
痛みを訴える‐配慮する、経験を語る‐傾聴する…細やかな実践にあらわれる心の概念を、ふさわしい精度で記述。心を個人的なものに切りつめない、社会生活の科学へ。実践から描きだす、私たちの心。
目次
第1部 心の理解可能性(行為記述の理解可能性;私的経験の理解可能性)
第2部 感情と経験(共感の理念と感情の論理文法;感情を配慮する実践;傾聴活動の論理文法)
第3部 記憶と想起(失語症研究と想起の論理文法;生活形式としての失語症;経験の記憶の語り)
著者等紹介
前田泰樹[マエダヒロキ]
1971年東京都生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。一橋大学から博士(社会学)を取得。現在、東海大学総合教育センター准教授。専門は、コミュニケーション論、医療社会学、理論社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。